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基礎知識

日本人の歯牙の平均寿命は57歳、約1/5の約2500万人が義歯(入れ歯)をしていると言われています。

歯のない人ほど認知症が進むことがわかっており、よく噛んで食べる人ほど痴呆が少ないというデータもあります。
これらは、よく噛むことで血液の流れがよくなり、十分な酸素と栄養が脳に送られることで脳が活性化されるのです。

「合わない入れ歯を使い続けると…。」

硬い入れ歯を長時間使うと、歯茎に過度な負担をかけたり、またはまったく刺激が伝わらず、歯茎の骨がどんどんやせ細る原因のひとつと言われています。
歯茎がやせ細るとどうなるか?
ますます入れ歯が合わなくなり、様々な体への悪影響も心配されます。
いつまでも元気な歯茎を保つため、入れ歯を使用するときは歯茎を守ることをぜひお考えください。

診療内容について

入れ歯の作成は保険診療で作るものと保険外(自費)で作るものがあります。
保険診療で作った入れ歯でも十分に満足を頂く方もいらっしゃいますし、保険診療の入れ歯だから「痛い入れ歯」ということはありません。
しかし、保険診療の範囲では材料や方法に制限があります。

より豊かで充実した生活をお過ごし頂くため、よりお口に合う、その人に合わせた精密な型取り、表情に合わせる設計など高い技術を持った歯科医師と歯科技工士が連携して作るあなただけの最高のオーダーメイドをおすすめしています。

入れ歯安定剤は一時的なもの

合わない入れ歯をしている人は、市販されている安定剤を使う方も多いと思われます。
使用上の注意をよく読むと書いてあるように長時間の使用は避けるようにと制限されています。
合わない入れ歯を使い続けるとより歯茎がやせ細り、入れ歯がさらに一層合わなくなる恐れがあるからです。

入れ歯が合わないと感じたらぜひご相談ください。

当院では「コンフォート」をおすすめしています。

コンフォートは、入れ歯の裏面を生体用シリコーンというクッションで覆うまったく新しい入れ歯の技術です。
驚くほどの吸着力で「痛い・噛めない・外れやすい」など、従来の悩みを解消し、歯茎をやさしく守ります。

コンフォートの三大メリット

  • 歯茎を守る
    歯茎をやさしく保護する。

    コンフォートは歯茎の座布団。硬い入れ歯と歯茎の間でクッションの役割を果たし、
    デリケートな歯ぐきを保護します。

  • 痛みをやわらげる
    クッション素材で痛みを軽減

    コンフォートは入れ歯の歯茎にあたる部分を生体用シリコーンというクッション材で覆うため、
    歯茎にかかる圧力を軽減し、噛んだときの痛みをやわらげます。

  • 外れにくい!
    抜群の吸着力

    生体用シリコーンの適度な弾力が吸盤のような密閉性を生み出し、
    噛む時に発生するあごの横の動きにも抜群の吸着力を発揮します。

噛む力が通常の2倍に!

以前よりしっかりと噛めるようになります。食べ物を潰す強い力を実現しますので、ステーキやイカといった弾力性のある食材も噛みしめることができます。

柔らかさが持続

生体用シリコーンを使っているので、変質や劣化につよく、柔らかさが長時間持続します。また特殊な加工技術でこれまでの軟性裏装材に比べて飛躍的にはがれにくくなりました。
【3年保証】万が一、コンフォートを通常の使用中に不具合(剥がれ・変質)が発生した場合は無償で張り替えをいたします。

自費
種類 ハイグレードタイプ
主材質

金・プラチナ

ステンレスメッシュ

特徴 昔から体に安全とされる金やプラチナを主材料とした合金です。仕上がりの美しさはもとより、鋳造性に優れているので、ピッタリ合いやすく、お口の中では心地よい接触感です。
いろいろな食べ物の味もそのまま美味しくいただけます。金属のしなやかさがバネをかける歯のダメージを少なくします。
網目状にミクロの孔が無数にある特殊な金属を使っています。この孔によって食事の時の味も温度も瞬時にお口全体に広がり、特にビールの泡などは口全体で直接実感できる入れ歯です。
大部分の歯が抜けてしまった上あごの部分入れ歯などに適用できます。
主なリスク・副作用 鋳造させやすくするために銅が含まれている。イオン化しやすいためステンレスの次に金属アレルギーを起こすリスクがある。またレジン床もレジンアレルギーのリスクあり。 ステンレス(コバルトクロム鋼含む)はイオン化しやすいので他の金属より金属アレルギーを起こすリスクがある。またレジン床はレジンアレルギーを起こすリスクあり。
丈夫さ 3 3
快適さ 3 3
熱の伝わり 3 3
体への優しさ 3 3
食べ物の味わい 3 3
軽さ 1 2.5
トータル評価 3 3
基本価格 350,000~400,000円(税抜き) 280,000~300,000円(税抜き)
自費
種類 ハイグレードタイプ スタンダードタイプ
主材質

純チタン・チタン合金

超硬質コバルトクローム合金

特徴 チタンは体内に埋め込むことができるほど安全性の高い金属で、口の中では金属味がほどんどありません。
金に近い硬さの純チタンとプラチナに近い硬さのチタン合金があり用途に応じて使い分けをします。
長い間入れ歯用材料として使用され、信頼性も実績も高い材料です。スタンダードタイプには超硬質の材料を使用することで丈夫さや薄さを限りなく追求し、自然に近い装着感や快適感が得られます。一つずつ丹念に人工歯の埋め込み部分に金メッキをほどこし、プラスチック部分も自然な色に仕上がります。
エコノミータイプは金属床の基本的なよさを生かしつつも、歯にかかるバネのデザインを限定するなどして、お求めやすい入れ歯になっています。
主なリスク・副作用 チタンは他の金属と異なり金属表面に酸化不動態皮膜を形成する。そのため、金属イオン溶出を防いでいるので金属アレルギーを起こしにくい。レジン床部はレジンアレルギーを起こすリスクあり。 主にコバルトとクロムが含まれており、生体親和性が高い金属とされておりますが、チタンなどに比べて金属イオンが溶出しやすいため、金属アレルギーを起こす可能性はあります。また、レジン床の場合、レジンアレルギーのリスクはあります。
丈夫さ 3 3
快適さ 3 3
熱の伝わり 2.5 2.5
体への優しさ 3 2
食べ物の味わい 3 2
軽さ 3 2
トータル評価 3 2
基本価格 230,000~250,000円(税抜き) 180,000~200,000円(税抜き)
保険適用
主材質

プラスチック

特徴 保険では使用できる材料やデザインに制限があります。基本的にすべてプラスチックのため分厚くなり快適さが損なわれたり口の中で熱が伝わりにくくなりますが、噛むという入れ歯の基本的な機能については変わりません。
丈夫さ 1
快適さ 1
熱の伝わり 1
体への優しさ 1
食べ物の味わい 1
軽さ 2.5
トータル評価 1
基本価格 保険適用

スマートデンチャー
140,000~180,000円(税抜き)

コンフォートデンチャー
350,000円(税抜き)